“MY MEMORIABLE TRIP” – 記憶に残る旅 – 五島列島、野崎島遠征

はじめに
僕の釣りは、魚がいる所に移動出来るボートから釣りをするのではなく、魚と出会う確率の低い磯や無人島などのランドベースから獲物の回遊を予測し、ルアーを使って、鰤やヒラマサ、マグロ、シイラなどを釣る事に拘り、ロッドやルアーなどの製品開発やテストをしてます。

毎年、フィッシングタックルのテスト&取材に各地へ飛び回っているのですが、今年はコロナ禍で取材自粛状態が続き腐りかけてたのですがその中で、7月私のワクチン2回摂取で地元に受け入れて頂き、出来る限りの感染予防の上、やっと行けた、上五島、野崎島

野崎島は五島列島の北東部に位置する島で、現在、人口1名、映画「火宅の人」のロケ地にもなった島です。

陸路からは行けない南の島の先端部の磯に船で行き釣りをして来ました。

「橋で結ばれた日本最西端の漁港」長崎県平戸市の宮之浦漁港を午前3時に高速船で出発し1時間足らずの午前4時、早い潮流が当たる野崎島の南端に真っ暗な中上陸。

落水すれば一気に持って行かれるので、洛水には細心の注意を払いながらヘッドライトを使って、釣りの準備を始める。
ゴソゴソとやってる間に少し空が白んで来たので釣りを開始し始めると、「野崎島からの最初のプレゼントが!」

多い年は年間100日どこかのフィールドで朝日を見ている私が涙が出そうになる程の朝の絶景を見せてくれました。
この時点で潮流も良い感じだし、この絶景と相まって大物ヒラマサへの期待感は、はち切れる程膨らんでいました。

しかし!!
絶景の中、釣りには1日の上で最もゴールデンタイムとされる「朝まずめ」色々とルアーを交換し、考えられるテクニックを駆使するのですがヒラマサからは全く反応が無いまま1時間半、潮が止まり、ここで一度休憩。
朝食を摂りながら、「朝まずめ」をモノに出来なかった自分への嫌悪感と野崎島フィールドへの諦めに支配され始め得ていました。

朝食後のコーヒーを飲みながら海に目をやると、潮流が変わり、見る見るうちに海の形相が変化し始めました。
その変化に誘われるように釣りを再開して3投目、水柱を立てて私のルアーにヒラマサが襲いかかって来た。リールが悲鳴を上げ、私も海に持って行かれそう!「ヒットォォォ!」

ここから「野崎島のセカンドプレゼント」始まりました。
この後からは、ヒラマサを釣り上げて写真撮影に時間を取っても、ラインシステム(仕掛け)の作り直しに時間をとっても、釣りを再開するとすぐに1mを超える良型サイズのヒラマサがヒットし続けるのです。

こんな事はこの釣りをやり続けて40年以上の私でも10年に一度有るか?無いか?のお祭りが始まったようなプレゼントでした。
というように、コロナ禍で腐りかけてたアウトドア人間を野崎島は奮起させるかの如く、答えてくれた遠征でした。

こんな遠征を時には海外旅行も含め繰り返していますが、何処に行くにも、どんな交通手段の時でも、どんな天候でも欠かせないラゲッジコンパートメントはStreamTrail DRY TANK(ドライタンク) 40LMero-1(メロー1ZENAQコラボモデル)です。

DRY TANK40Lにはフィッシングタックルと着替えのアンダーウエア類、Mero-1には動画カメラ3台、バッテリー、予備の乾電池など濡らしたく無い物を。
他にもMetro-0(メロー-0)などに磯キャンプ道具一式など使ってますがこの2つはタウンでも離島の磯でも気が付けばいつも一緒です。

著:本林 将彦

StreamTrail アンバサダー
ZENAQ フィールドテスター
オーナー針カルティバ フィールドテスター
YGK、X Braid フィールドテスター
Fainetrack パートナー
テイムコ サイトマスター フィールドスタッフ

本業は舞台音響のプロデュース&オペレーター。
釣りではフィッシングタックルプロデューサー兼フィールドテスター