ASC　チャンピオン北沢麗奈選手　大会レポート

2016年8月30日

ASC　チャンピオン北沢麗奈選手より大会レポートを頂きました！

開催日時:8月17日から20日
場所:インドネシアジャワ島　パチタン
主催:ASCアジアン・サーフィン・チャンピオンシップ
種目：MEN’S ASCPro　ASC Women’ｓ
出場者数：約４０人
アジアツアー第３戦が行なわれました。
パチタンという県で主催する初めての大会で、17日はインドネシア共和国の記念日という事もあり、特に盛大に行われました。
今回は早めに現地入りしましたが大会の前々日まで大雨と雷が激しく断続的に続き、海は川からの濁流と大量の草木が流れでて大変なことになっていて練習がほとんど出来ませんでした。
唯一前日に少しだけ練習が出来たのでサーフボードの選択はなんとか済ますことが出来ました。

当日の朝はオープニングセレモニーの後に女子から試合が開始されました。
試合は１対１の対決で勝ち抜き戦、１ヒート２５分、点数の上位２本の合計点で点数の高いほうが勝ち上がります。
１試合目はアルゼンチンの選手と戦いました。
今回の会場は審査員と選手が波に乗る場所とがとても遠く、風の影響で点数や優先順位などのコールの放送が聞こえなかったので、ふたりともどっちが勝っているのか分かりませんでした。
そしてここの波は１回岸まで乗ると約１００ｍ遠くまで行ってしまうので、陸に上がって乗った場所の正面まで戻らなくてはなりません。
何本も波に乗って走っての繰り返しで、試合が終わると力が入らないほど疲れていました。
２試合めがすぐに行われるとコールされて、３０分後準決勝に疲労MAXで挑みました。
準決勝はこんどこそ今日はこれで最後だからと思い全力で試合に望みました。
相手はインドネシアに住むハワイの選手です。

波が長く、ビーチを走ったりしたのでヘトヘトを通り越すくらい疲れていましたが、いい波をキャッチして、自分の演技ができて準決勝も勝ち上がりました。
今日はもう休んで明日か明後日の決勝戦までに疲れを取っておこうと思いながら、男子のヒートを見ていると、引き続き女子の決勝を今日行うとのコールが・・・約一時間半後に決勝が行われました。
決勝の相手はインドネシアに住むプエルトリコの選手でした。
ここまできたらやりきるしかなかったので「腕がもげても勝つ！」という気持ちで挑みました。
試合前半はシーソーゲームが続き試合中盤では負けていましたが、諦めることなく波を待ちました。
そして残り5分でいい波をつかみ再び逆転。

そのまま試合が終了して優勝できました！
試合終了直後は風が強かったので放送が聞こえず自分が勝ったのかわかりませんでしたが、優勝が分かった瞬間とても飛び跳ねるくらい嬉しかったです。
そして戦った選手も駆け寄って来てくれて優勝を讃えてくれました。

１９日にはインドネシア元大統領がこの大会の表彰のためにおこしくださり、直々にトロフィーをいただきました。
いただいたトロフィーは宝石の原石でできていて台座に石の塊がついていて５Kgぐらいあります。
飛行機の荷物重量ギリギリで来てしまったので少し焦っていますが、とっても貴重な石とのことなので大事に持ち帰りたいと思います。
今回の表彰式のためにすてきな衣装も急遽貸していただいたり、いろんな方にお世話になりました。
まだアジアツアーは始まったばかりでチャンピオンは充分狙える位置にいるので次も頑張りたいと思います！